大館処理区
米代川流域下水道に所属し米代川に流れる下水を浄化処理しています。
下水を送る施設や、その水の終末処理場である大館処理センターなどを紹介いたします。
大館処理区は米代川流域下水道に所属する終末処理場である大館処理センターは大館市川口地内にあり、大館市内で排水される下水を処理し農業用水路⇒山田川を経て米代川へ放流されております。
施設能力を紹介します
処理施設としては3系統あり1・2系は標準活性汚泥法で3系はオキシデーションディッチ法で処理し、15,000㎥の日処理能力があります。処理した水は次亜塩素酸ナトリウムを添加して消毒し米代川へ放流しております。
下水の送水施設としては田代・立花・片山・二井田中継ポンプ場と坂地・秋田渡・松峰・高館・達子森マンホールポンプ場があります。各中継ポンプ場は現在7.5kW~75kWの主ポンプを3台ずつ保有しており、各マンホールポンプ場は現在5.5kW~11kWの主ポンプを2台ずつ保有し大館処理センターへ下水を送り届けています。また、その下水を送る幹線管路として田代幹線・大館幹線・比内幹線の3本があり総延長は約29.2kmが埋設されております。
余分な活性汚泥を処理するために汚泥処理施設には1時間に合計100kg-DSの処理能力がある2台の汚泥濃縮設備と、その濃縮汚泥を1時間に合計20㎥の処理能力がある2台の汚泥脱水設備により脱水処理しております。
管理内容を紹介します
放流水の水質管理と処理状態確認のため水質試験(※自主検査)として、毎日の【日常試験】と放流水を直接検査する週1回の【放流水試験】、流入水から放流水まで当社で分析出来る項目全ての検査を行う月2回の【精密試験】を行っております。その他、下水道法に定められる水質汚濁物質の定量分析(※定量証明分析)のため専門機関に委託し精密試験と同時に行っております。この試験の結果から処理に必要な機械の運転時間や引き抜く余分な活性汚泥量を決定したり、放流水の消毒に必要な次亜塩素酸ナトリウムの添加量を計算したりしています。
環境管理として、施設から屋外に出す空気は臭いの元となる成分を吸収や分解する脱臭設備を通して排気を行っております。その排気が悪臭防止法に定められる値以下にあるかを週1回測定し、ろ材の交換時期などを管理しております。
電気設備や機械設備は巡視により異常や故障を発見し対処・修理を行っており、また各設備を年に1回以上の頻度で計画的に分解整備・消耗品交換を行っております。また、巡視では下水に漂い流れてくるゴミを自動で取り除く設備に貯まった〝し渣〟や水路の底に沈んだ砂を袋詰めして産業廃棄物として廃棄しております。
電気設備について大館処理センターと立花・片山・田代・二井田中継ポンプ場では6,600Vの高圧で電気を購入し施設内で200Vなどに変圧する受変電設備を保有しており、月1回の保安巡視と年1回の設備を停電させ全電気回路の清掃・点検を行っております。
そのほか、大館処理区内の施設はもとより鹿角処理区・十和田処理区施設の警報受信機能が大館処理センターに集約されており、突発的な故障など24時間対応にあたる事が出来るよう勤務時間外や土日祝祭日も担当者がセンター内に在籍し備えております。
また、大館処理センターでは個人・団体を問わず見学を受け付けております。興味をお持ちの方は見学の案内を用意しておりますのでご覧いただくか、お気軽に事業所一覧よりお電話で問合せください。
もちろんお問い合わせよりメールでお問い合わせや見学申込みも可能となっております。
※部分について
自主検査とは当社が処理状態の管理のために必要な数値を確認するための分析となり測定値の定量証明ができるものではありません。
定量証明分析とは法の基準判定を受けるための分析で定量分析機関に委託し基準値との比較判定を行っております。
昨年の大館処理センターを紹介します
大館処理センターのいろいろな日平均値をご覧ください。
約9,950㎥の下水が流入しており、約9,850㎥を米代川へ放流しております。減少分は処理センター敷地内で再処理水として使用した消費量となります。
脱水機により処理し約10.7tの脱水汚泥を同敷地内にある汚泥資源化施設へ搬出しております。
処理水質として浮遊物質(SS):約90mg/L、生物学的酸素要求量(BOD):約170mg/L、大腸菌群数:約25,000個/mLほどの汚れがある流入下水を、浮遊物質:約6mg/L、生物学的酸素要求量:約3.1mg/L、大腸菌群数:約230個/mLほどに浄化し米代川へ放流しております。なお、全ての項目・分析にて目標基準以下を達成しております。
これらの詳しい数値については、このページのリンクにある管理状況ページで過去のデータから最新のデータまでご覧頂けるよう公開しております。